薄墨羊羹
羊羹一筋の老舗がつくる
松山の和菓子
今より千年も前、天武天皇の皇后が道後に湯治に訪れた際、市内にある西法寺にて、病気平癒の祈願をされたところたちまち全快されました。そのお礼に天皇から贈られたのが同寺にある「薄墨桜」と言われており、春になると、薄墨がかかった得も言われぬ桜を愛でに、内外の見物客で賑わいます。
その名桜「薄墨桜」に因んだ松山銘菓として広くご賞味いただいているのが、中野本舗の「薄墨羊羹」です。
中野本舗は、江戸時代中期から後期の創業と言われ、松山市大街道で開業をしたのが明治7年で、以来百十余年、羊羹一筋の専門店として伝統を歩み続ける老舗です。吟味した上質の小豆を使い、伝統の技術で練り上げる「薄墨羊羹」は、桜の花びらが薄墨の夜空に漂うように見え趣きがあります。ほどよい甘さが特長でお茶うけに最適で、ご進物に、お土産に松山を代表する銘菓です。