暮らし 「いい、加減。」なまつやまの暮らし

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私の「いい、加減」な暮らし編料理人としての喜びと、ゆとりのある生活

平林知己さん
プロフィール

平林知己さん [2013年、東京より移住]

ご職業:洋惣菜とワインの店 三津浜サンジャック オーナー
平林 未智子さん:ワイン担当

人間らしく、ゆとりのある生活と、納得のいくお店を開きたいという想い

知り合いのツテで、フレンチのお店ごと東京から三津浜へ

2013年秋、松山市三津浜にフレンチのお店を開業しました。2011年3月の東日本大震災では、安心・安全が人の生活のなかでどのような関わり方をもっているのかいろいろ考えさせられました。それからの環境の変化に伴い、人間らしい生活やゆとりのある暮らし方に焦点をあてていくようになりました。そして、東京以外の地で納得の行くお店を開きたいという想いが強くなり、国内外の候補地から三津浜が残りました。

なぜ三津なのか、それは知り合いのツテにより、候補地として確定する前に三津浜に来たことが大きな要因となっています。自然と食材と人とすべてが新鮮で、三津浜に人間らしい暮らし方、すなわち、本来人として生きる「せいかつ」を見出したのです。

料理するのが楽しくて仕方がない!松山は新鮮な食材の宝庫

料理人の立場から言わせて頂きたいのですが、とにかく食材が旨いんです。野菜は素材本来の味がしっかりしていて火を通しても曖昧にならないですし、魚介は新鮮が当たり前という土地柄。この前も普通にキャベツを購入して見た目はいまいちだったんですが、実際に調理してみたら芯まで美味しく、これまでのような水っぽさがない。また、ナスも皮を剥いて素揚げしてもナスの味が生きている。普通に出回っている野菜でこれなんですから、料理するのが楽しくて仕方がありません。

このことは決して、東京がダメということではありません。都市部の人口を補うために必要不可欠な流通はある意味仕方がないことです。ただ、それは料理人にとって結構ストレスなんです。多分三津浜を知らなかったら仕方がないで終わっていたかもしれません。ところが、実際に三津浜に来てみると、流通は全く異なる形でした。それは、人口や街のサイズ、地理的条件など様々な要因の組み合わせの結果かも知れませんが、それまでのストレスを全く感じないのです。これは、驚きでした。三津浜の流通は人に優しい流通なんだと思います。

お気に入りブランドは「媛ポーク」。だけどブランドがなくても普通の食材がとにかく美味しい!

巷ではとにかく、猫も杓子もブランド化が最優先になっています。地方のまちおこしでも、ありとあらゆる地方ブランドが作られています。では、そのブランドは本当に必要なんでしょうか。こちらで地産の物を購入した時、全てがブランド化などにはもちろんされていません。ただ、美味しい食材に名前(ブランド名)がないものも多く、普通の食材がとにかく美味しい!これには驚きました。

私の店では、地産の食材を最優先に使っています。他の地域からのものは、入手困難な香辛料くらいですかね(笑)。 ブランド化されていない食材で特別美味しい物を作ることができる・・・料理人冥利に尽きるとはこのことかもしれません。ですからあえてブランドにこだわったものを使う必要性がないんです。
そうそう、一つだけお気に入りがありました。「媛ポーク」です。これはとっても美味しい!これだけは他所では味わえないものですし、気に入っていますので、常に何らかの形でメニューにしています。

前から関心のあった釣りが好きなだけ、すぐにできる環境

休みは毎週月曜日です。その休みも好きなことをしています。釣りは前から関心があったのですが、東京で釣りをするには何時間もかけて移動しなければなりませんし、その費用もかかります。三津浜では好きなだけ釣りを楽しんでいます。ここで釣った魚は翌日からのメニューに提供しています。これほどの新鮮で贅沢な食材は三津浜で生活していなければ分からなかったと思いますよ。

実践するのが難しい「スローフード」や贅沢な生活環境を、地元の人にもっと知ってほしい

少し前まで、「スローフード」について雑誌などで特集を組んでいましたが、今は余り見なくなりました。それって、必要性が無くなったというのではなく実際の生活ではそれを実践するのが難しく継続することが困難だということがわかったからかも知れません。
人の生活には、スローフードがやはり必要だと思います、その生活の基本に無理なく忠実に再現出来るのが三津浜の利点だと思います。

三津浜の生活はみなさんがのんびり暮らしていますね。これって人らしい生き方だと感じました。多分、伝聞だけでも“のんびり感”はわからないと思います。生活の中から自然ににじみ出るまったり感はまるで道後温泉に入っているようです。
昔から美味しい物を食べ、穏やかな自然環境で生活し、世界的に有名な道後温泉が近くにあり、外からの玄関口である空港、IC、駅、港がほどよい近さの松山市は国内でも贅沢な街です。そのことをもっと地元の方々に知ってほしいですね(笑)

あなたのいい、加減教えて下さい!